毛越寺(もうつうじ)    Moutsuji Temple   天空仙人の神社仏閣めぐり

毛越寺 Official Page
毛越寺本堂 写真 毛越寺庭園 写真
「毛越寺本堂」「毛越寺庭園」
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毛越寺庭園 写真 毛越寺庭園 池中立石 写真
「庭園」「池中立石」
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毛越寺 常行堂 写真 毛越寺 常行堂 写真
「常行堂」「常行堂」
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毛越寺 常行堂 写真 毛越寺 開山堂 写真
「常行堂」「開山堂」
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毛越寺 境内図
「境内図」

毛越寺(もうつうじ)

Moutsuji Temple

岩手県平泉町大沢

Osawa,Hiraizumi-Cho,Iwate

TEL. 0191−46−2331


特別史跡・特別名勝 毛越寺

現在、堂塔伽藍こそ焼失したが、当時の土塁・堂宇・回廊の基壇、礎石などを残し、 平安時代の伽藍様式を知る上で、最も貴重な遺構として保存されている。 また浄水をたたえる大泉が池と中島、その周囲には洲浜、荒磯風の水分け、 浪返しにあたる姿の立石、出島・築山・遣水の石組等を配し、 とくに新しく遣水跡がほぼ完全な形で発見、復元された。 この浄土庭園は四囲の借景と相まって、八百年を経た今日、変わらぬ美しさを見せ、 平安時代の作庭様式を残す、日本最古の庭園として知られる。 ほかに、観自在王院跡、無量光院跡も巡覧されるようおすすめします。

臨池伽藍跡と浄土庭園

@宝物館

毛越寺一山に伝わる平安期の仏像、書籍、工芸品、発掘遺品調査資料、延年の舞用具などを陳列しています。

A芭蕉句碑

元禄二年(1689)旧五月、この地を訪れた芭蕉は、悲運の義経主従をしのび、次の句を詠んでいます。

夏草や兵どもが夢の跡

B本堂

毛越寺一山十八坊の本坊。本尊薬師如来(平安時代作)脇士日光・月光両菩薩を安置。

C南大門(なんだいもん)跡

二階惣門ともいい、両脇に仁王像を安置し、正面に「金堂円隆寺」の勅額を掲げ、 門の東西に築地塀がめぐらされていた。礎石十二個が完存する。

D大泉(おおいずみ)が池

塔山を背景にした典型的な浄土庭園で、池は南大門から中島、さらに円隆寺へと続く二つの橋で東西に二分される。 かつてこの池に龍頭亀首(りゅうとうげきしゅ)の船をうかべ、管絃の楽を奏したという。

E築山(つきやま)

出島と対応の位置にあり、海岸の岩山の景観が表現されている。

F開山堂(かいさんどう)

毛越寺開山慈覚大師をおまつりするお堂で他に両界大日如来像、藤原三代の画像を安置。

G嘉祥寺(かしょうじ)跡

二代基衡が工を始め、三代秀衡が完成させた堂で、本尊は丈六の薬師如来。規模は金堂とほぼ同じであるが、 基壇は亀腹式の土壇である。

H講堂(こうどう)跡

仏法を説き仏法を聞く堂舎。内陣の仏壇の下部は厚い粘土層で造られている。

I金堂円隆寺(こんどう・えんりゅうじ)跡

基衡が万宝を尽して建立した勅願寺で、本尊は雲慶作の丈六の薬師如来であった。 毛越寺の中心的伽藍で、東西に廊が出て南に折れ、その先端には鐘楼、経楼があった。 基壇は石造り壇上積である。

J経楼(きょうろう)跡

経文を納める建物で、金堂西廊の南端、鐘楼と対称の位置にある。

K鐘楼(しょうろう)跡

金堂東廊の南端に連なる建物で、雨落溝が土壇をめぐり、その水は池に注ぐように造られている。

L遣水(やりみず)

遣水は山水を池に取り入るための水路であるが、水底には玉石を敷きつめ、 蛇行する流れに水切り、水越し、水分け等の石組を配し、水辺に咲く四季の草花と相まって、 すばらしい景観を形作っている。 平安時代の完全な遺構としては日本唯一のものである。

M常行堂(じょうぎょうどう)

この堂は享保十七年(1732)、仙台藩主伊達吉村公の再建。 本尊宝冠の阿弥陀如来、脇士四菩薩、奥殿に摩多羅神をまつる。 祭礼は正月二十日で、古式の修法と、法楽として重要無形民俗文化財「延年」の舞が奉納される。

N常行堂・法華堂(ほっけどう)跡

ともに常行三昧(ざんまい)法華三昧という天台宗の修法の道場で、両堂は渡廊で結ばれていた。

O洲浜(すはま)

やわらかい曲線を描いたような砂洲と入江は、海岸線の砂浜の優雅な美しさを表現しており、 池の西南隅築山に対照させた景趣として見のがせない。

P出島石組と池中立石(たていし)

荒磯の趣きを表した出島。その先端の飛び島には約2.5メートルの立石を中心とする石組があり、 庭の景観中もっとも印象的である。


白鹿伝説

寺伝によると嘉祥三年(850)慈覚大師が東北巡遊のおり、この地にさしかかると、一面霧に覆われ、 一歩も前に進めなくなりました。 ふと足元を見ると、地面に点々と白鹿の毛が落ちておりました。 大師は不思議に思いその毛をたどると、前方に白鹿がうずくまっておりました。 大師が近づくと、白鹿はかき消すように姿を消し、やがてどこからともなく、一人の白髪の老人が現われ、 この地に堂宇を建立して霊場にせよと告げました。 大師は、この老人こそ薬師如来の化身と感じ、一宇の堂を建立し、嘉祥寺と号しました。 これが毛越寺の起こりとされます。

法楽

常行堂二十日夜祭

正月二十日、常行堂の摩多羅神の祭儀として催されます。 法要に続いて延年の舞が奉納され、また、厄年の男女による献膳行事が行なわれます。

曲水の宴

庭園の遣水に盃を浮かべ、流れに合わせ花の寺て和歌を詠む。 平安時代の遊びを再現したものです。

花の寺

毛越寺は、浄土の世界を現世に表現した花の寺でもあり、 梅、ツツジ、あやめ、ハス、おみなえし、萩、カエデ、桔梗など四季折々の風情を楽しめます。

高館義経堂は、毛越寺から約徒歩20分、車で5分の位置にあります。

高館

判官館ともいわれ、平泉随一の景勝地です。 義経が自害した場所と伝えられ、頂上には義経堂があり義経像が祀られています。 宝物館には、武具や発掘出土品が陳列されています。

延年の舞(重要無形民俗文化財)

法会のあとに催される歌舞を総称して「延年」といいます。 毛越寺延年の舞は八百年の昔より伝承されており「田楽躍」「路舞」「祝詞」「老女」「若女」「児舞」 「勅使舞」の順で進行されます。 また、近世まで「延年の能」も残されていましたが、現在「留鳥」だけが復興されました。

毛越寺 しおり より


特別史跡 毛越寺跡

毛越寺は、吾妻鏡によれば、堂塔四十余宇、禅坊五百余宇あり藤原基衡が建立したものである。園隆寺と号せられる。 金堂講堂、常行堂、二階総門、鐘楼、経蔵があり、また嘉祥寺その他の堂宇も存したという。 いま土塁、南大門跡、苑池、金堂跡、その他の堂跡を存し、よく旧規をとどめている。 殊に金堂跡は桁行七間、梁間六間に復元せられる礎石ほぼ完存し、土壇の四周には、基壇の地覆石がめぐらされ、雨落溝の構造も存する。 左右には翼廊跡があり前方に折れて、その両端に各々楼の跡が遺存し、その他の堂宇の礎石も、よく残っている。 広大な池は中島、庭石と相俟って往時の風致をよく、しのぶことができ、池には橋脚ものこっている。 このように平安時代に、発達した伽藍形式の代表的なものとして学術上の価値がきわめて高い。

昭和二十七年十一月二十二日 特別史跡に指定された。

                                         毛 越 寺


特別名勝 毛越寺庭園

平泉は、藤原清衡、基衡、秀衡三代の居住地であって、京都から移された文化と、 三代のすぐれた武将的性格を反映した文化とが融合して、独特な文化が栄えたところである。 今当時の文化を物語る遺構がいたるところに残っているが、それらの中で毛越寺庭園は平安時代の庭園として、その価値がきわめて高い。

この庭園は、当時の堂塔の礎石と苑池とをよく残し、平安時代の仏寺と庭園との関係を復元するに十分である。 そして南大門、橋、金堂を結ぶ直線で池、中島などが二分される典型的な浄土庭園である。

平安時代の庭園で、現在も庭園らしい景観を保っているものは全国で二、三にすぎないが毛越寺庭園は、 最もよく創設時代の姿を伝えており、八百年を経た今日でも、十分に観賞価値がすぐれ、数々の作庭様式を残す  日本最古の代表庭園として海外まで紹介されたまことに貴重な庭園である。

昭和三十四年五月二十二日 特別名勝に指定された。

                                          毛 越 寺

境内 説明板より


毛越寺

850年ほど前、奥州藤原氏はこの平泉に多くの仏寺を造営しました。 それは、幾多の戦乱を生きた人々の平和への願いであり、戦で亡くなられた人々への供養でもありました。

二代藤原基衡が建立した毛越寺は、「吾妻鏡」に「吾朝無双」とうたわれた霊地であり、 かつて「金銀をちりばめ、紫檀、赤木をつぎ、万宝を尽した」という伽藍が建ち並び、 極楽浄土を地上に表現したという庭園が造られました。

今、この地に立つとき、青々とした松林に包まれた塔山を背に、壮大な堂舎の跡が横たわり、 浄土庭園と呼ばれる大泉が池がゆるやかな曲線を見せてくれます。

浄土−それは仏様の世界、安らぎの世界です。こののびやかな広がりの中には、 平安の人々の仏様への熱い思いがこめられています。

そして、桜、山吹き、つつじ、花しょうぶ、蓮、萩など四季の花々が咲く浄土庭園。 きっと旅人の心をなごませてくれるでしょう。

岩手県平泉町 観光ガイド から


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