八王子 龍泉寺(ぽっくり寺) Ryusenji Temple 天空仙人の神社仏閣めぐり
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ぽっくり観音 水崎観世音 彼岸ご開帳 | ぽっくり観音 水崎観世音 彼岸ご開帳 |
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Pokkuri Kannon | Pokkuri Kannon |
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本尊 阿弥陀如来座像 | 本尊 阿弥陀如来座像 |
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Amida Nyorai Zazou | Amida Nyorai Zazou |
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「本堂」 | 「極楽へ渡る川瀬の水崎や 思わで頼め十声一声」 |
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Hondo | |
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「六字名号」 | |
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「曼珠沙華」 | 「曼珠沙華」 |
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a cluster‐amaryllis | a cluster‐amaryllis |
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東京都八王子市長房町16
16,Nagafusa-Machi,Hachiouji-Shi,Tokyo
TEL. 042-664-0865
※ ぽっくり観音は、春秋のお彼岸にご開帳されます。
桃源山「龍泉寺」の歴史 沿革 寺院そのものが新しくその地に作られることを開山(かいざん)あるいは開創(かいそう)といいますが、 龍泉寺の開山は、永禄元年(1558年)、大善寺開山上人讃譽(さんよ)助給牛秀上人に帰依していた 北条氏照が開基(援助者)となって、牛秀上人の高弟であった西蓮社方譽来給(らいきゅう)上人によって この地に創建されました。 創建十二年後の元亀元年(1570年)に、堂宇を消失したものの、文禄元年(1592年)に同じく 来給上人によって再建され、その後、浄土宗関東十八壇林(学問所)の筆頭大善寺の末寺となりました。 亨保元年(1716年)火災によって伽藍が焼失。しばらくの間衰退したものの、寛保二年(1742年)、 第十世の廓譽(かんよ)秀善上人が再興し、千人同心組の香華(こうげ)寺となるなどして再び栄えたといいます。 上人はこの功績によって、中興号を賜っています。しかしその後、火災に会うなど次第に衰退し、 境内にあった観音堂も焼失。しかし明治中期に至って入山した潤譽沢淵(じゅんよたくえん)上人によって再興が図られ、 現在に至っています。 現本堂は、昭和三十年代に改築されたもので、現住職諦譽道生上人は、第一世来給上人から数えて三十二世です。
山名の由来 山号の桃源山(とうげんざん)は、北条氏の居城のあった城山の前から伸びる出城のあった多摩丘陵の東はずれが、 中国の伝説の地、武陵桃源(ぶりょうとうげん)に似ているところから付けられたといいます。 ちなみに、武陵桃源とは桃源郷ともいい、理想郷のことをいいます。 伝説では、晋の太元年間(376〜396年)に現在の湖南省の武陵の人がそこの桃林の中に入っていくと、 洞穴がありその向こうに別世界があり、秦の時代(前221〜前206年)に戦乱を避けた人々の子孫が 全く世の移り変わりを知らずに住んでいたといいます。
仏像 本尊は、阿弥陀如来座像で、作者は鎌倉時代の大仏師康慶と伝えられています。 その後、後醍醐天皇の第一皇子で藤沢遊行寺第十二代尊観(そんかん)法親王が再び点眼(てんげん)(開眼・霊入れのこと)したといわれています。 この本尊は、江戸時代に入って大本山芝増上寺の所持するところとなっていましたが、 はなはだいたんでいたものと見えて、慶安元年(1646年)、生蓮社乗譽阿天上人の願いで、大仏師大蔵が修復しました。 亨保の火災で本尊を焼火した当寺へ、大善寺第二十二世純譽上人が施主となって働きかけ、増上寺からこの本尊を勧請して今に至っています。 聖観世音菩薩像は、弘法大師作と伝えられ、そのほか、作者不詳の馬鳴(めみょう)菩薩像があります。
ぼっくり観音さまの言い伝え 当寺の位置するこの地域は、字名を水崎といいます。このあたりが多摩丘陵の先端で、 雨が降ると丘陵の先端部から水が吹き出すように流れ出ることに由来するようです。 そこから、この聖観世音菩薩は、「水崎観世音」とも呼ばれ、一般には「ぽっくり観音さま」と呼ばれ、 宗派に関わりなく、多くのお年寄りに親しまれています。 いつの頃からか、この観音様に祈願すると、下の世話にならずに、寝込むことなく、寿命の尽きる時まで 健やかに暮らすことができると言い伝えられています。
八王子三十三観音霊場第十三番札所 この聖観世音菩薩像は八王子三十三観音霊場第十三番札所になっています。江戸時代 中期に成立したといわれているこの霊場は、長房地区に二寺あります。十四番札所の東 照寺がそれです。 この巡礼は人の世のあらゆる苦を救い、罪を消し去る観音への祈願を行い願いを叶え ていただくのです。 三十三のお寺すべてに巡礼のためのご詠歌が作られていて、それぞれの宗派ごとの特徴が 盛り込まれています。 十二番札所の小宮の東福寺から八王子市内を横切り、浅川に辿り着いた時、川向こう の龍泉寺を三途の川の向こうの極楽に見立てて、十遍の念仏を唱えて極楽往生を願う 浄土宗の教えに重ね合せた、非常に巧みなご詠歌といえます。
「極楽へ渡る川瀬の水崎や思わで頼め十声一声」 訳・・極楽への三途の川のような浅川を渡り、その水の先にある観音様に一度でも十度でも名を称えて極楽往生をお願いしなさい。
彼岸ご開帳 お年寄りが寝たきりになって、下の世話になるということは、本人にとって苦痛であるばかりか、家族にとっても深刻な問題であることは、昔も今も変わりありません。少人 数家族になって高齢化の進んだ現代社会では、老人介護の問題はさらにいっそう切実です。 昔から、太陽が真西に沈む彼岸中に西方極楽往生を願い念仏を唱えたりして祈願すると願いが叶うとされてきました。それが、現在のお彼津の先祖のお墓参りという習慣になったわけですが、もともとの彼岸に極楽往生願う気持ちから、「ぽっくり観音」は、春秋の両彼岸期間中のみ、お厨子がご開帳になり、お姿を拝むことができるため「この期問にお参りして祈願するとご利益が増す」と伝えられ、特にこの期間中は参詣者が多くにぎわっています。 参詣者は、参詣後、彼岸ごとにお守りや観音様のお札を交換していきます。そして本堂に用意された茶菓子とお茶を頂いて休み、彼岸ごとに出会う人との再会を楽しみにし ています。そこはお年寄りたちの愚痴や自慢の花が咲く場になっていて、それが楽しみで来る人達も多いのです。 お彼岸の間の龍泉寺は、山号のように、まさにお年寄りたちの桃源郷のようです。 「とんとんむかし」(著-菊地正発行・・東京新聞出版局)に「ぼっくり観音さま」 の言い伝えが昔話として紹介されているのでご紹介します。 延命・長寿の神仏は、かずかずおいでになられるが、寿命をさずかったあと、 さてと、そのあとまでもご利益をいただける神仏は、それほどにはおいでになら んもんじや。 長房村の龍泉寺には、ありがたい「下(しも)の観音」がおいでになる。やさし いお姿で、長寿の上に、下の健康までおさずけ下さるという。 楢原村の孫六十というお人などは、孫を六十人みるまでしゃっきり丈夫で すごし、だれからも下の世話にならずに保久利(ほくり。ポックリ)往生した。 中野村のユキ婆さまは、白寿をこえても足腰ががっちりして、十歳も年下 の近所の年寄りのめんどうをみていたが、ぽつくりと旅立ったそうじゃ。 さて、浄土迎えの日は、どのご老人にも、観音様からのお告げがあるという。 「まもなく、お迎えじゃ」と、ご老人が家の者に礼をいい、静かに目を閉じると、ぽっくりと浄土に旅立っていかれる。 そのとき、一筋の慈光が、ぱっと輝くそうじゃ。 とんとんむかし 「浄土のむかえ」より
行き方 JR西八王子駅東口下車 東口のグルメシティの前を左へまっすぐ進み、 甲州街道の横断歩道を渡り、千人町2丁目の信号を右へ曲がり、すこし行くと 大通り(陣馬街道)に突き当たるので、左に曲がると浅川に掛かる水無瀬橋があり 橋を渡って、ガソリンスタンド(ESSO)の次の一方通行の道を左に曲がりみちなりに行くと辿りつけます。
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名称 | 所在地 | その他 |
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長谷堂 ころり観音 | 山形市長谷堂18 | TEL.023-688-2578 (渡辺七郎氏邸) |
風立寺 (ポックリ観音) | 山形市下東山433-1 | TEL.023-686-3491 |
会津のころり三観音 | 福島県西会津町野沢字如法寺乙3533 | TEL.0241-45-2061 |
会津のころり三観音 | 福島県会津坂下町大字塔寺字松原2944 | TEL.0242-83-3171 |
会津のころり三観音 | 福島県会津美里町米田字堂ノ後甲147 | TEL.0242-78-2131 |
常楽寺 (ポックリ不動) | 群馬県館林市木戸町甲−580 | TEL.0276-72-6565 |
駒形長寿観音堂 (ポックリ観音) | 群馬県前橋市駒形町476‐1 | TEL.027-266-0971 |
山口観音(金乗院) ぽっくりさん | 埼玉県所沢市上山口2203 | TEL.04-2922-4258 |
西善寺 | 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬598 | TEL.0494-23-3413 |
長言寺 | 埼玉県皆野町国神560 | TEL.未掲載 |
西光院 (ポックリ薬師) | 埼玉県川口市戸塚2-6-29 | TEL.048-295-1034 |
顕妙寺 | 千葉県いすみ市長志193(旧大原町) | TEL.0470-66-1777 |
専栄寺 (ポックリ弁天) | 千葉県佐倉市臼井 | TEL.未掲載 |
長福寺 ぽっくり観音 | 茨城県取手市野々井 | TEL.未掲載 |
鹿島神社 ポックリ地蔵 | 茨城県取手市萱場 萱場集会所前 | TEL.未掲載 |
ポックリ榎観音 | 茨城県取手市小文間 南会館横の祠 | TEL.未掲載 |
慈光寺 (ポックリ不動尊) | 茨城県坂東市弓田388 | TEL.未掲載 |
泊崎大師堂 (ポックリ大師) | 茨城県つくば市(旧稲敷郡茎崎町)泊崎(はっさき) | TEL.未掲載 |
福泉寺(ふくせんじ) ポックリ水掛け大師地蔵 | 横浜市緑区長津田3113 | TEL.045-981-2635 |
寂光院(じゃくこういん) 紅葉寺 | 愛知県犬山市大字継鹿尾字杉ノ段12 | TEL.0568-61-0035 |
来応寺 (ポックリ地蔵) | 愛知県常滑市大谷字奥條27 | TEL.0569-37-0447 |
名古屋の八事山興正寺 (こうしょうじ) | 名古屋市昭和区八事本町78 | TEL.052-832-2801 |
京都の即成院 (そくじょういん) | 京都市東山区泉涌寺山内町28 | TEL.075-561-3443 |
奈良の吉田寺 (きちでんじ) | 奈良県生駒郡斑鳩町小吉田1-1-23 | TEL.0745-74-2651 |
奈良の阿日寺 (あにちじ) | 奈良県香芝市良福寺361 | TEL.0745-76-5561 |
奈良の石光寺 (せっこうじ)・傘堂 | 奈良県葛城市染野387 | TEL.0745-48-2031 |
兵庫の伽耶院(がやいん) 仲良しポックリ地蔵 | 兵庫県三木市志染町大谷410 | TEL.0794-87-3906 |
讃岐の郷照寺 ポックリ地蔵 | 香川県綾歌郡宇多津町1435 | TEL.0877-49-0710 |
地福寺 ぽっくり地蔵 | 徳島県板野郡藍住町勝瑞字西勝地227 | TEL.088-641-0400 |
高龍寺 (ポックリ結び観音) | 愛媛県今治市名2916-2 | TEL.0897-84-2129 |
鳥取の法泉寺 | 鳥取市立川町1丁目51 | TEL.0857-23-1864 |
熊本の釈迦院 | 熊本県八代市泉町柿迫5535 | TEL.0965-67-2804 |
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